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宿坊無量光院

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私たちがお世話になった宿坊無量光院は、僧院は修行の場だからとワザと煎餅布団に掛け布団1枚です。
無量光院だけは、宿坊にTVもラジオもクーラーもありません。
他の宿坊はTVも有って、ふかふかの羽布団を準備してあってホテル並みだそうです。

朝は毎日6:00から7:40ごろまで、読経と法要があって、宿泊者もそれに参加します。
ホーミーと同じ発声で、10人ほどのお坊さんが唱えるお経は重低音の素敵な和音で、音楽を聴いているようです。
終わると別室でお茶のご接待をいただきながら、しばらくの間、他の宿泊者と一緒に住職や御坊様方とお話しします。
8時過ぎに部屋に戻ると、修行僧たちが朝食の精進料理膳を運んであります。
朝ごはんを頂いてしばし休憩した後、今日の活動開始です。

若い修行僧は宿泊者のお世話をした後、廊下やトイレの掃除をしてから学校に行くので、毎日遅刻するのだそうです。
学校より寺のことが先なのです。

無量光院は高野山でも一目置かれるお寺で、本院に次ぐ高位なのだそうです。
天皇家や宮家や元総理や政治家がおいでになることもあるのだとか。
ご住職は80代の高齢ながら、1年の半分はチベットなど外国のお寺に行かれるのだそうです。
副住職は中国語が堪能で、現地のお寺から招へいされたり、中国からの僧侶の案内や教育担当もされるそうです。
外国人の高僧も2人いました。
日本語もお経も法話も上手でした。
私たちが逗留する前からイタリアの女の子が旅に来て、惚れ込んで弟子になりたいと逗留を続けていました。
日本人より外国人のお坊さん希望者の方が、総じて真剣で熱心だそうです。
憧れだけでやってくる人は長く続かないと、尼僧さんがおっしゃいました。
宿泊者の世話や掃除といった地味な下作業を心込めてできない人は、良い僧侶になれないそうです。
一人前になるには、さいてい10年かかるのだそうです。

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by isozineko | 2016-06-29 22:29 | Trackback | Comments(6)

Commented by taro012345 at 2016-06-30 08:25
気心知れた仲間と心癒せるお寺での日々、なによりでした。
車の運転もされたということは、足も回復してきたのでしょうか。
足が悪いと、庭の雑草取りもままならないでしょうから、お大事にしてください。

Commented by isozineko at 2016-06-30 19:33 x
taroさん: 本当に良い旅でした。
最初はみんなで石垣に行こうと話していたのです。
それが思いがけないことで行き先が高野山になり、2泊の予定が3泊になりました。
1、2日目は晴れて広範囲に見て回り、3日目は雨で傘をさして裏参道の大杉の並木を歩きました。
そして帰る日には、ケーブルカーから霧が出て滅多に見えないという雲海まで見ました。
心に引っかかっていた一件も護摩を焚いて貰ったし…
心置きなくあの世へ行く準備をさせてもらったのかしら?ということは、案外お迎えが早い?と思ったりもしました。
Commented by fu-and-boro at 2016-06-30 20:08
全部読ませていただきました。
いい経験なさいましたね、
お友達に感謝、私も感謝します、自分も一緒に歩いてきたような錯覚。
普通、こんな経験できませんよ。

足の方はいかがですか?
辛かったでしょうが歩けて良かったですね。
良いお話を、貴重な写真を、 ありがとうございます。
Commented by isozineko at 2016-06-30 23:12 x
おかんさん: ホントに素晴らしい経験でした。誘ってくれた友人は、尼僧さんに全幅の信頼を寄せられている人なのです。
その彼女が尼僧さんに、私のことを大好きだと言っているのを聴いて、すごく幸せに思いました。
4日ご一緒した尼僧さんも、帰る日に、自分の秘書になってもらいたいようだと言って下さったのも嬉しかった。
仕事を離れてしまうと、自分を認めてもらう機会ってないですよね。
今回はいろんなすばらしい体験をさせて頂いた上に、自分を確認できた旅でもありました。
おかんさんにも褒めていただいたし(≧∇≦)
私、褒められて伸びるタイプだったのね〜
Commented at 2016-07-01 11:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by isozineko at 2016-07-02 17:02
鍵さん: ありがとう。
お待ちします。