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月が綺麗ですねは あいらぶゆー

いいTVドラマを見ました。
北川悦吏子作の「三つの月」
現実の生活の中で揺れる恋心
切ない大人の恋心が月を象徴に紡がれていく、そんな心の物語でした。
2つのステキな言葉を知りました。

[一月三舟]の喩え
南へ向かって進む舟に乗っている者は、月も舟と同じように南へ向かって動いていると思っているが、北に向かう舟の者も、やはり月は自分の舟と同じように北へ向かっていると思うし、停泊している舟では月が動かないと思っている、という意味から、一つの事実でもそれぞれの立場によって見方が変わるものだ、というたとえ。

『月が綺麗ですね』の喩え
小説家・夏目漱石が英語教師をしていた時、生徒が“I love you”を「我、君を愛す」と訳したら、
夏目漱石は「日本人はそんなことを言わない。『月が綺麗ですね』とでもしておきなさい」と指摘した。

日本人の奥床しい言葉選びです。
「日本人は『愛す』なんて言わない。そんなストレートな言葉は恥ずかしい」
よく分かります。
愛しているなんて言葉は口から出た途端に嘘くさく響く。
「月が綺麗ですね」と言って、「本当に綺麗ですね」と答える。
思い合う相手にはそれで心が通じるのですよね。
「忍ぶ恋こそ恋だ」なんて言ったら、今時の若者は笑うのでしょうね〜。

by isozineko | 2015-10-03 15:56 | Trackback | Comments(0)