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ミセスインガを知っていますか

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石垣市民会館で、無料映画の上演会があるというので出かけた。
午前午後の2回の上演で、大勢いるかと思ったら、雨のせいか1000人の会場に3、40人。
もったいない、すごくいい映画だったのに…
ストーリーは
結婚式を1ヶ月後に控えて検査を受けた女性(安田美沙子)が、子宮頸がんの診断で入院手術を勧められる。
いつでも君を支えると約束をする彼に励まされて決断する彼女。
子宮、卵巣と膣の1/3を切除して、後遺症に苦しむ彼女を心から支えることができず、仕事に逃げ疲れ果てる彼。
結婚生活は破綻してしまう。
そして、睡眠薬自殺を測ろうとする彼女が、最後の別れのメッセージをいつも聞いていた地方局のラジオDJ(室井滋)に電話する。
ラジオ局では25年の長寿番組の最後の放送をしていた。
コマーシャルが入り彼女は電話を切ってしまう。
死なせたくないDJは、スタッフや他のリスナーを巻き込んで、マイクに向かって必死に語りかける。
命をつないでいるのは、ラジオから流れる放送とたった1本の非通知の電話だけ。
だんだん意識が薄れて行く彼女 。
インガはリスナーであった彼女のラジオネームなの。
見終わって感動で泣けた。
エンディングロールが終わるまで誰も席を立たなかったのは、みんな同じ気持ちだったからだと思う。
上映前にプロデューサーが短い挨拶に立って、誰がかかっても不思議ではないガンなのに、偏見や言われなき中傷に苦しむ患者がいる。
子宮頸がんについてもっと知って欲しくてこの映画を作ったと言っていた。
最初の封を切るのが沖縄石垣だとも言っていた。
啓蒙活動を前面に出さずに、人のつながりを丁寧に描き出して胸を揺さぶるいい映画に仕上がっている。
見応え十分。
これから全国を回るだろう。たくさんの人に見て欲しい。
iPhoneから送信

by isozineko | 2013-12-16 01:35 | Trackback | Comments(2)

Commented by にいにい at 2013-12-18 15:30 x
僕の友人の若い姪が手術を終わったとこ。Sexから感染するってんで独身の彼女は恥ずかしがったそうやけど、病は病で周囲も患者さんの身になって変な噂をしないで欲しいね。妻が子宮筋腫で全部摘出した当座の彼女は、お腹の傷と女でなくなったと落ち込んでたんですよ。僕の言葉は想像できましょ?
Commented by isozineko at 2013-12-18 16:55 x
見ぬ者清しで、誰にも知られなければ自分は常識人ですとばかりに口をぬぐって、バレタ他人を中傷する輩が多いです。
善人ぶって他人を貶める人、大きらい。
すましていられるのは、誘われる機会がなかっただけかも知れないのに。
私も一人になってから相当過激になったなあ…
でもね、子宮頸がんは相手がご主人一人でも感染するんですってよ。
しかも、潜伏期間が長いから、例えば結婚前に付き合った恋人から知らずに感染してたってこともある。
映画ではそれで夫が悩んじゃったんですよ。気持ちは分かるけどね。
僕の言葉?もちろん。