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帰って来た百日紅

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昔のお得意様からサルスベリの大苗をいただきました。
実はこれ、昔私が育てていたサルスベリで、10年ぶりくらいの里帰りだったのです。

10年ほど前のこと…
職場の玄関にあった鉢に、鳥が運んできたのか小さいサルスベリの芽が出ていました。
ぐんぐん育って枝分かれして、ピンクの花がたくさん咲いたのです。
しかも、サルスベリには珍しく、そばを通ると爽やかな甘い香りがしました。
その後、私が里帰りした間に世話をしてもらえなくて、水不足で枯れそうになっていたのを、この方が自分の妻が植物好きだから何とかなるかもと言って持って行きました。
葉もなくてもうほとんど枯れていたので、到底無理だと思っていました。

その後、地植えして面倒を見てもらったおかげで、活着して元気になったそうです。
めずらしくいい匂いがすると奥さんも喜んでいらしたとかで、偶然であったりすると、サルスベリの事後報告をしてくれました。
2、3日前、市場でしばらくぶりにお見かけしてご挨拶したら、幹が10センチ余りの大木になって、こぼれダネから育った孫木も大きくなって花が咲いていると言うのです。
小さい株でいいから1つ欲しいとお願いしました。
それが今日、50センチほどの株を持って来てくれたのですが、こぼれ種ではなくて奥さんが挿し木して育てていたのだそうです。元の木の分身です。
しかも、持って行った時より大きい株で帰ってきたんです。
昔と同じ優しい甘い香りがします。

いい方に育ててもらって良かったね。
おかえりなさい百日紅。
今度は枯らさないように、新しい家の庭に植えて、物語と一緒に子や孫に伝えて行こうと思います。

by isozineko | 2013-09-06 18:31 | Trackback | Comments(6)

Commented by kattyan62 at 2013-09-07 16:19
植木にもドラマってのがあり、ご当人ほどではないものの温かい気持ちになりました。植木が取持つ縁、花を愛する人に悪い人は居ないってけど、絵に描いたような善い人たちではないですか。
Commented by isozineko at 2013-09-07 16:59 x
植物にもドラマです。記念樹もドラマの第1歩ですね。
30年前、市役所が配布したヒカンザクラの苗木配布に次男をおんぶして並んだことがあります。
苗木配布で残ったジャカランダをもらって、鉢で育てて庭に移植したことも。
みんな大きくなりました。
思い出のある植木でも、そこを離れれば置いて行かなくてはなりません。
でも、あの庭で昔私が育てた植物が咲いていると想うのも、ちょっといいかもしれませんね。
Commented by fu-and-boro at 2013-09-09 21:35
我が家の庭にある花木、株分けできる物は大体、友人知人に分けます。
というのも我が家のが枯れた場合里帰りしてもらうために・・・です。
枯らすのが得意の私には生き残るための知恵です(笑)
↓の花も雑草とは思えないような素敵な花ですね。
百日紅・・・大きくしてくださいね。

ゴタゴタしていておじゃまできないでいました。
今、何とか落ち着いていますが ナゼ?という気持ちです。
フーのことは納得して諦めていましたが・・・、ボロまでとは・・・。
今はボロとしっかり向き合っています、
出来るだけのことはします、  頑張ります。

沖縄の家もう引越しされたのですね、isozinekoさんはいつごろ?
楽しみですね。

Commented by taro012345 at 2013-09-09 23:08 x
こちらも夏は百日紅が目立って咲いてました。公園に無いのが残念。
公園には、それぞれが勝手に植えた花木が育っていてますが花が少ないので、それなりに公園の雰囲気を醸しています。
Commented by isozineko at 2013-09-10 11:51
おかんさん:
友人に株分けして保険、いい考えですね。
それ、いただきます。

ニャンコたち、大変な状況になりましたね。
ご心配でしょう。
でも、お宅の猫達は我が子同様に看病してもらえて、とても幸せだと思いますよ。
Commented by isozineko at 2013-09-10 11:55
taroさん:サルスベリは葉っぱも小さくて涼しげだし、花も赤、ピンク.白と色とりどり鮮やかで、何より100日紅ですから花時も長いし公園向きですよ。
でも、みんなで好きなものを持ち寄るのも手入れに身が入っていいですね。