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退院もひと騒動

主治医は土曜から1週間の休みを取るそうで、手術に立ち会った若い医師に引き継いでおくと話していた。
なかなか男前の若い医師が、時折覗いて「大丈夫そうですね」
わき腹の痛みが一向に変わらないのが気になるが、朝晩の抗生剤点滴で微熱は出なくなった。

7日目の15日朝、巡回の医師に今日退院していいかと聞いたら、
「あ、退院しますか。いいですよ。」と拍子抜けするほどあっさり許可をくれた。
友人や娘息子に退院するよとメールを送り、荷物を整理した。
一向に計算書も来ないので、昼前にナースステーションに行って
「退院許可いただいたんですけど、何をどうすればいいんですか?
計算書ももらってないのですけど」と聞いたら、計算はこれからするという。

若いドクターは退院の話を通してなかったのかも?
「昼ごはんを食べてから退院にしましょうね。食事してお待ちくださいね。」だって。
そりゃあ美味しい給食なら喜んでそうするのだけど、まあ、仕方ないわね。

しばらくしたら、休暇中のはずの主治医がひょっこり現れて「台風で早く帰ってきちゃった!」
傷口の様子を見て、「きれいだね、熱もないし退院していいですよ」主治医からも退院の許可が出た。
抜糸はあらためて来るのかと聞いたら、「1週間たつから今やっちゃいましょうか。」
お腹を広げたまま道具をとりに行き、ペンチみたいなものでその場でどんどん抜きにかかった。うっ!と息を止めて我慢する。
お臍のホッチキスは2個と思っていたら4個だったみたい。
左のわき腹もホッチキスが2,3個入っていた。
へそ下10センチの傷は黒い糸で縫われていたのをシャワー時に確認してある。

先生はお臍の傷を見て、「赤くなってるね、ちょっと化膿しそうだな。」と両側からぐいぐい押す。
イタタ、アイタタと顔をしかめていたら、ガーゼにどす黒く沁みた血を見せた。
「黄色くなってないね、明後日見せにいらっしゃい」
傷の上にガーゼをあてて絆創膏で止めて、「中は化膿してないから…」
消毒をするのか聞いたけど、必要ないそうで、「そのままでもいいんだけど肌着が汚れるからガーゼを当てておいたほうがいいでしょ」
「膿が出たり熱が出たりしたらいらっしゃい」って、そんなアパウト?
明後日の診察の予約だけが入った。

入院時に乗ってきた車が駐車場の隅っこに止めたままだから、退院はそれでまた帰ればいい
特に大荷物でもないし1人で大丈夫と思っていたら、
さすがに洗面道具やいただいた飲み物やらでけっこうかさばって重くなっている
道向こうの駐車場まで車椅子を借りて荷物を載せようかと思っていたら
毎日コーヒーを入れて来てくれる友人が、荷物持ちにきたよと顔を出してくれた。
よく気のきく方でありがたいこと。
キーを渡したら、荷物をみんな積み込んで車は玄関近くの駐車場に移動してあった。
「鍵がかかっていなかったよ。よっぼど痛かったんだろうね」って、そうだったかな?
家まで来てくれるというのを丁重にご辞退した。だって、散らかり放題だし…

入院費用計算書が届いて、下の事務室で清算した後、精算済みのカードをナースステーションに出して退院となる。
緊急の虫垂炎手術と処置代薬代に7日の食事と寝巻きなどの入院経費で〆て53万円
社会保険の本人は30%負担なので支払う入院費は16万円弱
高額医療費の補助申請を出して認可されれば、自己負担は8万までで、それ以上かかった費用が帰ってくるというのでその手続きもした。
1週間ほどで認定書が届いたら、補助額分は自分で社会保険事務所に返却の申請をしないといけないらしい
払ったり取り返しに行ったり面倒しい。もっと、簡単な方法はないの?と聞いたら、
内金5万程度入れて支払い保留にしておいて、補助額が決まってから精算する方法もあるとか。
それでお願いしますということになって、奥の支払い相談室に連れて行かれた。

緊急入院だから入院申請書も提出していないし、手術後に用紙を渡されたが1週間、提出の催促もなかった。
用紙には保証人2人が必要とあったが、地元には身内はないので本島の長男を書いておいた
退院するときに入院依頼書を書くのもおかしな話だが、支払い保留のまま退院させて逃げられてもいけないということなのだろう。
救急も受け付ける県立病院だから、観光客もいるし患者は市民ばかりではない
診療費の未納が病院経営を圧迫していると以前新聞で読んだ。

無事支払いを済ませ、ナースステーションに精算済みカードを出した
「さて点滴の針はいつ取ってくれるの?」と言ったら,「あら、まだくっ付いてたんですね」と担当の若いナースが笑っていた
手首の鑑札もはずしてもらって、同室のおばあちゃん達に挨拶していよいよ退院
紹介状を書いてくれた胃腸科医院に寄って報告書を届け、帰りに会社に寄った
退院の挨拶をして明日から出社しますと言い、水不足の花鉢に水をたっぶりやってから帰ってきた。

玄関を開けると、ニャンコが歓喜して迎えてくれた
小窓が開いていたから出入りは自由だったろうが、えさの手配は出来なかったのだ
何を食べてすごしているのか気になっていたがどうしようもない。
入院中に見舞いに来てくれた友人の1人から、独り者が生き物を飼ったらダメよと叱られたが、一理ある。
えさをしまってある流しの下の扉が開け放されて、袋菓子なども散らばっていた。
えさ入れはゴキブリ避けで、缶に入っているから開けられなかったのだろう。
ニャンコからは心なしかゴミの匂いがする。
野良猫よろしくゴミも漁ったのかもしれないなあ…ごめんね。

5日の最終であわただしく那覇へ行ってから10日ぶりの帰宅
9日に帰ったもののすぐに病院だったし、10分で入院準備したなごりで、普段片付かない部屋が更にあちこちひっくり返っている。
いつ何があるか分からないし、これからは整頓を心がけねば…と心から思う
しかし、今日は傷が痛むし、力が入らない。元気になったらねって、いつのこと?

病院の広いシャワー室で浴びて来ればよかったなあと思いながらシャワーを浴びた
とりあえずは、ベッドに洗濯したシーツを広げてごろんと横になった
10:30を過ぎてもTVが消えないのが唯一うれしい。
あ!夜中の足音やボケ老人の縁雑や明るすぎる室内灯がないのもうれしいなあ…

一人で入院、ひとりで退院、看護も自分自身でする、これ1人者の覚悟の鉄則ね!
どうしようもないときは、誰かが助けてくれる。
日ごろちゃんと周囲と付き合いしておけばね。
お世話になった皆さん、心からありがとう。な~んていっても、誰もこのブログを知らないのだけれどね。

by isozineko | 2012-10-16 18:25 | 日記 | Trackback | Comments(3)

Commented by taro012345 at 2012-10-16 19:57 x
退院おめでとうございます。脇腹はその後も変わらず痛いのでしょうか。医者も経験豊富なようなので大丈夫とは思いますが。
ニャンコも野生力を発揮したんでしょう、私なら飢え死にしてますです。
健康のありがたみをつくづく感じたのではありませんか。
Commented by isozineko at 2012-10-17 10:28 x
脇腹は退院した途端嘘のようになくなりました。膿っぽい汁が出るので、ガーゼを貼っています。しばらく通院するみたいです。
Commented by kattyan62 at 2012-10-19 11:36
ニャンコが歓喜したの判るなぁ〜 普段が元気だと入院って大事件だったでしょ?