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台風後の芽吹き ~人は風土に生かされる

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7/24に台風後の芽吹き〜2で紹介した登野城漁港傍の今日の景色です。
たった5日しかたっていないのに、裸同然だったアコウに若葉が伸びて、赤瓦の小さな東屋がすっかり隠れてしまいました。
今日も晴れて暑いですが、木陰には涼しい風が吹いているでしょう。

最近になって思うのですが
沖縄の人の強さは、無意識に自然脅威と再生の力を眼のあたりにしているからではないでしょうか
大戦で本土の盾となって鉄の暴風にさらされ、草木もないような焼土と化したところから
台風にも負けないコンクリートの家並みとして生まれ変わった
これは、台風で潮枯れた葉をすっかり落として、何度でも新芽を芽吹くアコウに似ています。
毎年いくつも訪れる台風に家や畑をあらされても、しぶとく立ち上がっていく様はさとうきびのようです。
普段はのほほんとしているようでも、苦難には、
なんくるないさ~{どうってことない}と、やり過ごしてけっしてへこたれない。
東北の人は目の前にそびえる高い山に圧迫感と親しみを感じながら暮らし、
厳しい冬を耐え抜けば光り輝く芽吹きの春が来ると知っていて辛抱強くなるように
沖縄では、毎年何度も襲ってくる台風の脅威にさらされても、
その度に復活する木々の命を感じながら暮らしている
ヌチドウ宝{命こそ宝}だと体に染み付いている気がします。
人はその土地土地の風土に守られ鍛えられて生かされていくのだと思えるのです。
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by isozineko | 2013-07-29 11:45 | Trackback | Comments(3)

豊年祭大にぎわい

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27日は4箇字の豊年祭のムラプールでした。
土曜だったせいもあって、ものすごい人出だったようです。
先日の御嶽の前の道は、午後4時ごろから通行止めのカラーコーンが並び、パトカーと警官が数人出て交通整理していました。
3時前には、市役所前の大通りを男衆が倒した旗頭を大勢で抱えて、御嶽に向かっていました。
集金に行った保育所では、いつもはお昼寝で静かなのに、大きい子達が祭り衣装で勢揃いしていました。
奉納芸能に出演するためです。
次女の中学時代の友人が保育士をしていて、引率するところだったので、ケータイ写メを次女に送ってやりました。
写真は翌日の地元新聞の写真特集です。
日が落ちてから、松明をかざし、男衆が担ぎ上げた戸板の上で武者が戦う勇壮なツナヌミンがあるのです。
そのあとが大綱引きで祭りは終わりです。
あまりすごい人出なので、人の頭ばかりを見ることになるのでしょう。
暑いし、車を止める場所もないはずなので、見に行くのは止めにしました。
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by isozineko | 2013-07-29 09:53 | Trackback | Comments(2)

アカマタの夜

25,26日は宮良集落の豊年祭だった
前夜から白装束の女性の神司が御嶽にこもって夜通しの祈りを捧げる
その神司の傍らで、男衆が入れ替わり立ち代りで寝ずの番をするらしい
居眠りが出るので太鼓を叩いて防止する
人里離れた野原や森の御嶽でどろどろどんどんとなる太鼓の音
他所の集落の者や女達は近寄ることもできないのだが
暗い農道の端っこに車を止めて、遠巻きに聞く太鼓の音は異次元の響きを感じさせる
おりしも中天にかかる十六夜の月

ここ何年か、その異次元に会いたくて暗い農道に車を止めたのだが
今年はすっかり忘れてしまった
仮面神アカマタの出現はここしばらく見ていないので、今年はぜひ見ておきたい
荒々しい祭で昔は死人も出たという話だ
なんだか出不精になる気持ちを奮い立たせようと友人を誘った

日も落ちた7時半過ぎ、小学校の裏手に車を止めて歩いていくと、
サトウキビ畑の向こうの祭祀場から異様な太鼓の音がする
あたりはたいそうな人だかりで、草に覆われた大きな仮面神の頭の先がチラッと見えるだけ
着くと間もなく会場での豊年祭行事が終わった
この後は、男衆に囲まれた2体のアカマタが集落の家々を訪問する
これからは集落の行事になるので見物客は御引き取りくださいとアナウンスが流れたが
遠巻きにしか見られなかった見物客は、アカマタをもっと近くで見たくて、最初の訪問先に向かってぞろぞろと動き出した

どこの家でアカマタを迎えるのかさっぱり分からない
ぞろぞろと動き出した人の流れにくっついて、人だかりのしている見知らぬ民家の庭先に滑り込んだ
開け放たれた家の中には、酒やご馳走が並び、親族がぎっしりと座ってアカマタの登場を待ち構えている
中央を広く開けたその庭にやがてアカマタがやってくる。

紺地の着物に白いステテコ、赤と白の鉢巻を結んだ男達が、隙間なく庭を囲んで太鼓を叩きながら
意味の分からない言葉でアカマタの歌を歌いはじめた
だんだん興奮してくるようでトランス状態になってくる人もいる
その周囲に身動きもできないほど詰め掛けた観客が、前の人の肩の隙間からそれを覗いている
その時、遅れてきた男衆の一人が、邪魔だ通せと方言で叫んで後ろから肩をわしづかみにした
無情に押しのける荒々しいそのしぐさに、また緊張感が走る

やがて、ものすごい草いきれとともに、6尺棒を持った男衆に守られてアカマタが入ってきた
身の丈2mもあろうか、体中を草で覆われた大トトロのような仮面神アカマタが2体
写真を撮ることもスケッチすることも許されない秘祭で、観客は異様な雰囲気につつまれた
太鼓の音と男衆の歌う歌がひときわ大きくなり、周囲の観客が手拍子を打ち始めた
不思議な歌にあわせてアカマタが跳ねると、周囲の観客が合いの手を入れながら同じように跳ねた
周囲にぎっしり詰め掛けていた観客は、集落の人たちが多かったらしい
しばらくそうして踊った後、また男衆に厳重に取り巻かれてアカマタは東の方に去った

次の家まで追いかけようとする観客を、6尺棒を持った見張りの男衆がきつい言葉で静止する
アカマタの前をふさぐことはもちろん、後ろを追うこともできないのだ
熱気と興奮と人いきれとで汗びっしょりになって、体中がベタベタだった
ぞろぞろと西回りの道に廻って、太鼓の音を頼りにアカマタが次に訪れる家を探して行く
そんな風にして夜通し集落の家々を廻ってから、夜の明け方にアカマタは山へ帰っていくらしい

2箇所見ることができたので、もう気が済んだねと友人と引き上げてきた
自動販売機で冷たいお茶を買い、首にぶら下げたタオルで汗をぬぐった
車の場所までかえる道は街灯もなくて真っ暗、まだ月も見えず満天に星が輝いていた
遠くから聞こえるアカマタの太鼓の音のほかにはすだく虫の声ばかり
こんな景色の中に私は居たかったのだなあと思い知る
よそ者だし、いまさら嫁に行く当てもないし届かない願いなのだけれどね

友人を送ってから家に着いたら、すでに9時を廻っていた
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by isozineko | 2013-07-26 18:51 | びっくり! | Trackback | Comments(4)

豊年祭準備中

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島の中心部の豊年祭が明日明後日になった。
昨日がツナマカシと言って、藁をより合わせて大綱引き用の太縄を作った。
今日は更により合わせて完成したものを御嶽前の道路に運んでいた。
地域の男たちが多勢出ていたが、重い縄を移動させるのにドラを叩いて合図しながら力を合わせて引っ張っていた。
明日26日は御嶽の中で神事と奉納芸能が行われ、27日土曜日にはムラプールと言って村じゅう総出のお祭りになる。
最近はネットで調べて見にくる人もいるらしく、観光客もだいぶ入っているようだ。

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by isozineko | 2013-07-25 18:35 | Trackback | Comments(6)

台風後の芽吹き~3

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その1で紹介した八重山郵便局前の大木の今日の姿です。
たったった2日しかたってないのに、緑の量が全然違います。

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by isozineko | 2013-07-25 16:51 | Trackback | Comments(2)

台風後の芽吹き~2

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今朝の登野城漁港そばの並木道
手前はモモタマナ、方言のクバデーサの方が親しみがある
もう柔らかい新葉が広がっている
奥の木はアコウの木
枝の先端の緑のろうそくの炎みたいなのが新芽です
2、3日で開いて若葉が覆い隠すでしょう
1番早く復活した桑の木には、緑の毛虫みたいな花がたくさんついています。
また実がなるのかな?
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by isozineko | 2013-07-24 11:08 | Trackback | Comments(4)

台風後の芽吹き~1

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これは昨日の八重山郵便局前
交差点のそばの大きな木の新緑です。
欅みたいな木だけど、名前がわかりません。
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by isozineko | 2013-07-24 10:58 | Trackback | Comments(1)

春と秋が同居

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石垣市立図書館の敷地内の、これはアコウかな?ガジュマル?
根元がむき出しになっているから、地中の根っこの張り具合がよくわかる。
上の葉っぱが茂っているところまで根っこは伸びているって本当なのね。
根元には台風で潮がれした葉が散っていて、枝の先端には若葉が伸び始めている。
春と秋が1本の木に同居しているんです。
この木ばかりじゃなくて、野山のたくさんの樹木が同じ営みを繰り返しています。
2度目の春仕度だもの、木は相当なエネルギーを使ってしまう。
新芽が伸びてちゃんと光合成をしないうちに次の台風が来ると、体力のない木は枯れちゃいます。
何とか持ちこたえても、先端まで養分が行かないので生育が遅れます。
人間と同じなんですね〜。
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by isozineko | 2013-07-23 12:41 | Trackback | Comments(2)

フサキから石垣港を望む

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台風に吹かれて潮枯れした木々にも新しい芽が萌え出した。
足元の草も元気を回復してきている。
昨日の石垣港周辺です。
月曜でまたクルーズ船が接岸している。
傍目にも大きく見える。
船の中は外国、賭け事や買春が横行しているという噂だけど、実際はどうなんだろうね。

1度はこんな船で世界一周してみたいと思っている。
1周が無理なら10日ぐらいのクルーズでもいいなあ…
年1度あるというアラスカの氷河を観るクルーズを見つけて、行きたいと4、5年前から思ってきた。
同じようなことを考える人が多いみたいで、今はクルーズ流行りなんだってね。
パンフレットも取って調べたら、一人だと割高。
友人を誘ったら乗り気で、連れができたから今年は行けそうだと思ったのに、親御さんのガン発覚でダメになった。
でも、絶対いつか行こうねと約束している。
彼女が行けないとしても、願えば叶う、いつかきっと乗ろうね。
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by isozineko | 2013-07-23 10:47 | Trackback | Comments(4)

7月のとんぼ玉

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初中級コースの最終月のトンボ玉作品2つ
どちらも濃い青の透明ガラスで、上のは鉛の白で1周してから、両脇にぼきぼきの棘を互い違いに4つずつ打って、火で鬩ぎ合わせたもの。
綺麗な電波型グラデーションになるはずが、なぜかこうもはっきり別れてしまった。
沖縄本島で子どもらと会った時ににつけていたら、長男孫曰く、『海があるよ』
なるほど、リーフに寄せる白波に見えるかも?
ホントだ!ヘェ〜と長男もびっくり!
この孫は3歳になったばかりだが、空ゆく雲を見て、『逆さの象さんがいる』なんて言うらしい。
この子に見せたら、下の玉なんて台風と言うかもね?
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by isozineko | 2013-07-22 09:34 | Trackback | Comments(2)