あっぱれ女傑

昨日の婦人会室でのお喋り記録

本部勤務になった某女史
総会の時に一緒に受付してて話したら、石垣の某豆腐屋さんに居た人だと分かった。
なんだか見たような顔だと思ったのよね。
俄然親近感が湧く。

昨日は、偶然一緒になり、広報の打ち合わせそっちのけで話に夢中になった。
娘さんがうちの末っ子より1年後輩だという。
中学も高校も一緒らしいから知り合いかも?

街からちょっと離れた小さな工場で評判の豆腐だった。
彼女は2人の子持ちシングルで、子育てしながら早朝3時から出勤して夜まで、スーパーや町屋小に豆腐を下ろして回ったそうだ。
2、30個ずつ卸しても良いのに、出来立てを食べて欲しくて、10個ずつ何度も回ったらしい。
職場はいろいろあって大変だったらしいけど、給料15万で20年も務めて居たんだって。
よっぽどあの豆腐を愛してたんだね。

その勤めの合間に親に構ってもらえない子ども達の面倒見て、いつも7、8人よその子がいたらしい。
ご飯は20人分くらい作っていたって。
夜中に出歩いて公園やコンビニでウロつくくらいならウチにおいでって、息子の部屋に友達が1ヶ月も居候してたり…

朝は何人もの子ども宅を、配達帰りの車で回って学校まで届けたりしたんだって。
母子家庭で母親が夜の仕事なんかしてると、食事も疎かになるし、起こして学校に出す親ばかりじゃないよね。
明け方から仕事に回ってると、エッというような人がホテル街から出て来るのを見ちゃう事も度々だたって。
妊娠しちゃって親にも知られたくない高校生を、息子が「うちのおっかぁに相談しろ」って連れてきて、自費で本島の病院に連れて行った事もあったって…
普通に暮らしてたら分からない島の裏の現実をイヤって程見てしまってる。
台風の後には老人世帯を何軒も回って、庭の片付けやらしていたので、そうやって世話になった子達が「また行くんでしょ!」って手伝いに来てくれたって。
そういう事みんな、自分の15万の給料でやってたんだよね。
本島に来た今でも、結婚した子達が赤ん坊見せに来たり、世話をした子どもたちが土産持って会いに来たりするんだって。
自分も隣近所に助けられながら子育てしたけど、居候してた子達にも家事を助けられたって。
ウチの娘にも大変な時期があった。
ウチの中がスッタモンダしてた時期
夜から出歩いたり、警察に保護されかけたり、私も必死に探して回った時期もあった。
娘とツルンデタ子たちもみんな、家庭に問題抱えて行き場のない子たちだったよね。
でも友達思いの優しい子たちだった。
不良や問題児のレッテル貼られて、家からも学校からも疎外された寂しい子たちだったけど、悪い子じゃなかったよ。
大人の言葉一つで傷ついたり、あったかい目線に救われたりしてたんだよね。
娘にあんな時期がなかったら、私もきっと知らなかったよね。

彼女は、明るくてがらっぱちで、面倒見よくて、人情味溢れる肝っ玉母さん
彼女に出会えた子ども達は幸せだったと思うけど、そうやって救われたのはほんの一握りだったのかもしれないなぁ…としみじみ思ったのです。

世の中にはすごい人がいるね。
根っからの善人なんかいない、みんな裏の顔持ってるって斜に構えてたけど、本当に裏表のない人がいるのかもしれないね。
でもさ、どうしてそんな彼女を世の中の男たちは放っておくんだろう。
彼女の大きさを包み込める、釣り会える人がいないって事なのかな?
今度、彼女の恋愛話を聞いてみよう。
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by isozineko | 2017-05-09 18:49 | Trackback | Comments(2)

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Commented by taro012345 at 2017-05-10 13:44
すごい方ですね。言葉が見つかりません。
どんな育ち方をして来られたのでしょう。
世の中にこのような方もおられるのですね。
人生残り少ない爺さんですが、万分の一でも見習いたいものです。
Commented by isozineko at 2017-05-12 20:50
肩書きのない人の中にこそ、本物の善人がいるのかもしれないと思いました。
無い人こそ分け合えるのだと感じます。
家族を守るという大義名分の元、分け合うことを躊躇してしまうのが凡人なのですかね。
なかなか善人にはなれないなぁと思います。