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切なすぎる別れ 常子

朝ドラを観て久しぶりに泣いた。
今回1番の名場面だわ。

互いにいい夫婦になれそうだと思いながら
別れの辛さを分かっていながら、結婚できませんと言う常子
僕の好きな常子さんならきっと断ると分かっていた
矛盾しているけど、だからこそ心の内を明かしてプロポーズせずにいられなかった星野

星野さんには決別の儀式でもあったのかしらね
思っていた通りの常子さんが、星野の中で確定した瞬間だった

杉の巨木が並ぶ神社の道
学生服にマントを羽織った星野さんと
妹が編んでくれた水色のマフラーに顎を埋める常子が並んで歩く
ここでお別れしましょう と言う星野
優しい目で包み込むように常子を見て
さようなら常子さん
常子は大きな瞳で真っ直ぐ星野を見て
さようなら
そのまま真っ直ぐに歩き出す常子

しばらくして振り向いた道の向こうには、もう星野はいなくて、木々の葉が揺れるばかり

最後に抱きしめあってもいいのに、指一本も触れない清廉な別れが清々しくも切ない
思い切り感情移入する私

学友に見送られているプラットホームで、思わず常子の姿を探してしまう星野

走りだす汽車の中、向かいの席には仲睦まじい様子の夫婦と小さい娘

もう一歩踏み出せば、こんな未来もあったはずなのにね

鉄橋の下の河原に佇み、一人見送る常子
窓を開けて、学帽を振り回しながら大声で何度も 常子さ〜ん と叫ぶ星野
深々と礼をする常子

切なくて切なくて、胸が詰まる
思わず涙が。

楽しげなモリタ屋の家族の団欒の横を、ただいまと一言、静かに自室へ向かう常子を追う母

星野さんと何があったの?と聞く母に、結婚を断ったことを告げる常子
まだ家族のそばに居て、妹たちの成長を見届けたいと言う常子
それが自分の幸せだと言う常子
でも、星野さんとのお別れは辛いものですねとうつむく常子
白い割烹着の胸にそっと抱いて、ここなら泣いても聞こえないと言う母
常子の大きな目が潤んで、堪えていた涙が堰を切ったように溢れ出す
母の胸にすがって子どものように泣く常子

切なくて切なくて涙が止まらない私
切なすぎる恋の終わりでした。

昼の再放送、録画しようっと!


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by isozineko | 2016-06-11 09:32 | Trackback | Comments(2)

Commented by ゆう at 2016-06-13 23:29 x
isozinekoさん、こんばんは〜

朝ドラとは、とと姉ちゃんのことでしょうかぁ。
朝が来たが、最終回を迎えてしまい、今は、朝ドラに興味がなくなってしまいました。

何度か観たのですが、とと姉ちゃん演じる女優さんが、あまりに実在の方と、違うことに違和感を感じて、そのまま見なくなりました。

けれどけれど、isozinekoさんがここまで感情移入されるなんて!
観る価値あり、かもしれませんね〜(^ ^)

涙が出るほど切ない、恋心を思い出させてくれたのですね〜(^ ^)

Commented by isozineko at 2016-06-14 17:32 x
ゆうさん: 暮らしの手帳は独特な匂いがしました。
これを手に取るのは、襟を正して暮らしに正面から向き合っている人達とでもいうような?
ドラマはやはりドラマだわという感じです。
前の「朝がきた」があまりに強烈だったので、さほど夢中になれません。
でも、あの別れの場面は、やはり自分を重ねてしまいました。
涙を流すって感情を解き放つ役割があるそうですね。
こんなふうに感動して泣ける自分を愛しいと思いましたよ。