ヤモミの実
よそさんの塀の上に覆いかぶさるように小さな実をいっぱいつけたヤモミ。
これでジャムを作ると美味しいとか、焼酎に漬けてもいいとか。
桑の実と同じで、口に含むと潰れた汁で紫になる。
以前住んだ家の庭に、知り合いの庭から貰ったヤモミを一本植えた。
今頃になるとヒヨドリなどがついばみにきたっけ。
この木のそばで、お正月には小学生だった子どもらと羽子板などついた。
昨日、その家の前を通ったら、庭の東角のブロック塀を壊して門が作られていた。
あの角には、槇の木があって、その下にテッポウユリの球根を植えた。
庭の藤棚も、1度も花を見られなかったジャカランダも、もうなくなってしまったが、ヤモミは残っているかしら?
記憶から無理に切り捨てた家だけど、植物の記憶は蘇る。
by isozineko | 2013-12-12 18:00 | Trackback | Comments(2)
同じ樹木で一気に過去に戻してくれる。それが良い想い出も悲しい出来事も含めてね。
その気持ちを此処に書き残してもらえたら、同じとはいかないまでも郷愁には同行できてます。
だから、私には庭のある終の棲家が必要だったのです。
そして手に入れました。小さいけど引っ越さなくてもいい庭をね。