台風がやってきた

台風9号が八重山を狙っている
30日に夕方からもう風が出ていたので、外回りの鉢植えを取り込んだ
昨日は市の車が出て、土木業者が大通り沿いのホウオウボクの剪定をしていた
道路にかぶさるように伸びた枝を切ってはトラックに積み込んでいた
中学校横の路地では、大きなバナナの茎が太った房の重みで倒れて道路をふさいでいた

朝から風がうなって時折叩きつけるような雨が降るが、台風はまだ160キロ南にあると言う
停滞していたのが少し早まって時速10キロで北に進んでいるとか
こうノロノロでは台風が抜けるまでにまだ2日はかかるだろう
午後、請求書を持ってお得意さん周りにでかけたが、風雨が強くて車のドアが開けにくい
風にもぎ取られた街路樹の大枝小枝が道路に落ちて転がっていく
事務所はどこもシャッターを下ろして台風休業中。こんな日に請求書でもないだろう

今朝から飛行機は全便欠航だというし、船は2日前から欠航している
特産品のパインもマンゴーも今が出荷の盛り、農家は大変だ
郵便局には送れなかったゆうパックの青果が山済みになっているだろう
知り合いのマンゴー農家は、今年は散々だと言う
開花時は天候不順で雨も多く、受粉が出来なかったために収穫は去年の2割程度と言う
10トンも収穫した古参の農家もあるそうだが、元も取れない農家も多いそうだ

マンゴー栽培は導入歴も浅いが、ここ数年はたいそう豊作なうえ高値で売れた
市でも補助をしているので、儲けを見込んで新規に参入した農家も多いそうだ
昨年は台風も直撃しなくてうまく行ったが、生産自体は技術的には難しいらしい
マンゴーは素人が庭で1,2本を路地栽培も出来るが、実が柔らかいだけに痛みやすい
出荷できる実を大量に作るには、1棟500万円余りのハウスが必須なのだ

5月の暑い盛りに、風の入らない蒸し風呂のハウスで脱水症状を起こしながらの受粉、
枝を誘引して結び、摘果して肥培管理に水遣り、上を向いてばかりの袋架け
やっと収穫が始まった頃に台風がやってくるし、まだ収穫には早い実もある
台風が来ればハウスに詰めて、骨組みを守るために、風を読むのだ
ビニールをはずせば作物は諦めなけらばならないが、ハウスを守るには致し方ないとか
彼もかつて導入したばかりのハウス2棟を台風にやられてスクラップにした経験がある

農家と言うのはどこもそうなのだろうが、豊作も不作もほんとにお天気次第
実家でも、米農家をしていた時分には、梅雨時の大水や、刈り入れ時の台風の時など、
朝からずぶぬれで田んぼの見回りをしていた父や祖父の姿を思い出す
昨日、飛行機が飛ばないから出荷も出来ないと言って、大きなマンゴーをいただいた
シミ1つない艶やかで真っ赤なズッシりと重いマンゴー、市場で1玉2000円はする
ご苦労を聞いているだけにもったいなくて、食べられない
[PR]

by isozineko | 2012-08-01 18:42 | 季節便り | Trackback | Comments(2)

トラックバックURL : http://isozi.exblog.jp/tb/18294611
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by taro012345 at 2012-08-02 19:04
農家のご苦労が、台風で台無し、泣くに泣けないですね。昔、青森のリンゴが台風でやられ、被災リンゴを埋めているニュースをみました。その時の農家の
思いはいかばかりか。

Commented by isozineko at 2012-08-03 19:06 x
「土方殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の3日?も降ればよい」と言うセリフを昔祖父から教わったことがありますが、1年の苦労が目の前でフイになる農家もせつないです。
借金だけ残ってどこからも援助がないんですものね。
それでもしぶとく立ち上がってきた人たちがたくさんいて、今の世の中を支えているってことでしょうか。