バカヤローな話

taroさんのブログに「バカヤロー」の話しがありました。
バカヤローと聞いて『すぐ思い浮かんだ出来事』がありました。
コメントを書いたけど、これは自分のところに残しておかなくちゃと思いました。
それはこういう話です。

15.6年かもっと前かなあ、何年ぶりかで実家へ行った時、帰る前の日におばあちゃんが内緒だよって5万円をくれたんです。
遠くへ嫁にやった娘の心配をさせたくなかったから、暮らしが大変だなんて言ったはずはないのに、おばあちゃんは知っていて、時々くる手紙に1万円が同封されていたりしました。
そのときは旅費をかけて来てくれたから少しでも補填してやろうという気持ちで5万円だったんでしょうね。

翌日、お土産を買いに行ったスーパーの前に移動販売の家具屋さんが出ていて、ステキな螺鈿のテーブルセットが5万円でした。
前から欲しいと思っていたものだったし、生活費にていっぱいで自分じゃ買えなかったけど、今手元に臨時収入がある。
私はおばあちゃんにもらった5万円でそれを買って、沖縄へ託送しようと実家に届けてもらいました。
そのときにおばあちゃんが、「あたしがやったお金で買ったんけ?」って。
淋しそうに「バカが!」って。ズキンと来ました。

実家は昔の地主で農家でしたが、農地改革でだいぶ農地を失っていました。
稲刈り機や乾燥機が2千万とか高くて農業もけっこう大変で、私が小学生の頃から父も母もおばあちゃんも農閑期は工場やゴルフ場なんかに働きに出ていました。
そうやって、孫達のお年玉や誕生日のケーキ代にと1万円とか5千円を送ってくれたり…。
私もうちの子供たちも実家は農家もしているし、ある程度余裕があるんだろうと思っていました。

おばあちゃんがくれた5万円は年金の1回分の支給額くらいだったんじゃないかな。
自分は我慢して私の暮らしの足しにってくれたはず。
それを私は目の前で右から左に無駄遣いしちゃったんですものね。
なんてデリカシーのないバカな私、今になるとおばあちゃんの切ない気持ちがわかります。
思い出すと今でも胸がちりちり痛みます。バカヤローですね。
元気でいる間にしっかりばあちゃん孝行しなくては。

その螺鈿の丸テーブルと椅子、まだ実家の納屋にしまってあります。
梱包できなくて、送料もけっこうかかりそうだし、その後アパートに引っ越したりしたからそのままになっています。
実家で使っていいよと言ったけど、使う場所がない、もったいないって。
家が出来たら、今度こそ運んでこようかな。
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by isozineko | 2012-06-06 17:48 | こころもよう | Trackback | Comments(4)

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Commented by taro012345 at 2012-06-07 16:10 x
テーブルが新居に収まったら、おばあちゃん、今度は喜んでくれることでしょう。20年ほども待って福を呼んだテーブル・家族に万歳!
Commented by isozineko at 2012-06-08 10:14 x
taroさん、親からお金の援助されるってありがたいけど、それを生活費に使うのは気が沈むっていうか…。
本当に困っているときは心底ありがたいんですけど、どうにか出来ているときには、助けてもらわなくちゃ暮らせないと思われている自分が情けない気がします。
勝手な理屈ですけどね。
このときも、1人10万ほどの旅費をなんとか捻出できる状況にあった訳ですから、私にとっては臨時収入。
それなら食べてなくしてしまうより何か形に残したい気持ちがあったんですけど、そんなこと説明しませんし、おばあちゃんには無駄遣いにしか思えないですよね。
今は遊ぶのも勉強も自分の稼ぎの範囲内、予定外の収入(もちろん親掛かりじゃないですよ)は、ないものとして貯金です。
いつか、ありがたく役立てるときが来るでしょう。
Commented by にいにい at 2012-06-08 13:55 x
う〜ん、消耗品に消えてしまうよりはと思うんだけど、おばあちゃんの想いは別にあったんですね。僕が仕事をしていた頃、嫁に行った娘に毎月補填をしてました。ところが婿が来てナビを買ったと聞いて頭に来たことがあります。ナビはドンドン進化するものだし、仕事で必要でも無い。離婚して正解でしたね。あのバカはどうしてるかとも思い出しません。
Commented by isozineko at 2012-06-08 19:10 x
にいにいも娘さんを気遣う親だったんですね。
私は結婚してからは貧乏しても実家に頼りたくなかったし、子供達にも仕送りや学費の工面はしましたが、卒業したら自立するようにと言って全部やめました。
暮らしに困ったときは町金に頼るなと言っておいたので、頼まれて貸したことは何度もありました。でも、それが戻って来なくても仕方ないと思っています。
仕送りが終わってからは自分の老後に備えて貯金して、つましく暮らしてきたんです。小さい家を買うつもりだったけど長男と同居することになった今、家を造る頭金を出してやれます。それで、まったく世話になるのではないというギリギリの自尊心が保てると、思っています。
つっかい棒は必要だけど、とりあえず自分で立っていたい。意地っ張りな人生かもしれません。